いろいろなメーカーから出ているボールペン。
この記事では、ゼブラが出している500円以下のボールペンのうち、
油性インクのボールペンについて徹底比較していきます。
なお、比較は実際の見た目(写真付き)、書き心地を中心に行っています。
- シリーズごとの比較
- Bn2 (ボール径 :0.7mm 、替え芯:K-0.7芯 )
- ニューハード ケアS (ボール径:0.7mm 、替え芯:H-0.7芯)
- ラバー80 (ボール径:0.7mm、替え芯:H-0.7芯 )
- タプリクリップ (ボール径:0.4mm 替え芯:SK-0.4芯 / 0.5mm SH-0.5芯 / 0.7mm H-0.7芯 / 1.0mm LH-1.0芯 / 1.6mm LH-1.6芯)
- ジムノック (ボール径:0.5 mm 替え芯:K-0.5芯 / 0.7mm K-0.7芯)
- ジムノックUK (ボール径:0.7mm 、 替え芯:UK-0.7芯 )
- タプリ ホールドクリップ (ボール径:0.7mm 、 替え芯: H-0.7芯)
- フォルティア300 (ボール径:0.7mm 、 替え芯:F-0.7芯 )
- SL-F1 ST (ボール径:0.7mm 、 替え芯:F-0.7芯 )
- SL-F1 mini (ボール径:0.7 mm 、 替え芯: C-0.7芯 / 1.0mm 4C-1.0芯)
- 手帳用 (ボール径:0.7mm、 替え芯: C-0.7芯 / 1.0mm 4C-1.0芯)
- ボール径(太さ)による比較
- 油性インクシリーズの中での一番のオススメ
- まとめ
シリーズごとの比較
Bn2 (ボール径 :0.7mm 、替え芯:K-0.7芯 )
特徴
軸(ボディ)の色がインクの色と同じで分かりやすいです。黒のインクの場合、ボディの色も黒です。
持ち手部分は、男性だと少し細いかなと思います。
これに関してはゼブラの油性ボールペンのシリーズ全体に言えることでした。ただ、ラバーグリップのため、滑りにくくなっています。
ノック式で、ペンを戻すときはクリップ部分を押します。芯を交換する際は、軸を回すタイプではなく、クリップ部分にあるボタンを押す形になります(メーカーによると中芯取替えボタン機構採用となっています)。好みはあると思いますが、個人的には少しやりにくいと感じました。
ノックする部分には穴が開いていて、ひもを通すことができます。
書き味は、油性ボールペンらしく、なめらかではありますが、少し重めです。たくさん書くとなると、正直疲れそうです。
書き比べ

ニューハード ケアS (ボール径:0.7mm 、替え芯:H-0.7芯)
特徴
透明なボディにキャップ式。昔ながらの、オフィスでのボールペンという感じのデザインです。
下記の「ラバー80」とは、インクがBn2と同じです。持ち手部分にラバーグリップがついているのがラバー80、ついていないのがニューハードケアSです。
書き味は、上記のBn2よりもなめらかで、軽さを感じました。
好みはありますが、どちらを選ぶかと言えば、こちらです。
書き比べ

ラバー80 (ボール径:0.7mm、替え芯:H-0.7芯 )
特徴
ニューハードケアSのグリップ部分がラバーになっている商品です。
そのため、しっかりとグリップできます。ニューハードケアSのように、汗ですべってしまうことはないでしょう。
ニューハードケアSとは、インクは同じです。違いは、持ち手部分にラバーグリップがついているかどうか。ついているのがラバー80、ついていないのがニューハードケアSになります。
タプリクリップ (ボール径:0.4mm 替え芯:SK-0.4芯 / 0.5mm SH-0.5芯 / 0.7mm H-0.7芯 / 1.0mm LH-1.0芯 / 1.6mm LH-1.6芯)
特徴
名前の通り、 替芯 のインクが他のシリーズと比べて40%多いロング替芯で、タップリ入っています。ただし、ボール径が0.4mmはロング替芯ではありません。
また、可動式のバインダークリップです。
ボール径が0.4mmの書き味ですが、とてもなめらかに書けます。この細さだと引っかかりが強くなりそうなイメージがありますが、書いてみるとそんなことはまったくなく文字をしっかり描いている感があります。その細さゆえ、小さな文字を書く場合にも有用でしょう。
0.5mmは、0.4mmと比べボール径が大きくなる分、よりなめらかに書けます。ただ、どちらを選んでもそこまで大きな違いはないというのが正直なところです。
0.7mmは、上記のニューハードケアSやラバー80と同じ芯を使用しています。そのため書き味についてはそちらを見て頂きたいのですが、0.5mmと比べると、さらになめらかです。ただ、ボール径が大きくなったためか、油性というインクの特性の粘りの強さも大きくなり、少し重く感じました。
1.0mm、1.6mmとボール径が大きくなるなるにつれ、なめらかさはさらに大きくなっていきます。
1.6mmは、書きはじめのかすれやボテが気になりました。
書き比べ

ジムノック (ボール径:0.5 mm 替え芯:K-0.5芯 / 0.7mm K-0.7芯)
特徴
デザイン等にこれといった特徴はないのですが、普通のノック式ボールペンです。
ですが、ボールペンとしての性能は素晴らしいです。
0.5mmは、とてもなめらかで軽快に書けます。
タプリクリップの0.5mmと比べてみると、ジムノックの方がよりなめらか、タプリクリップの方がよりしっかりと書けている感があります。言いかえれば、タプリクリップの方が引っかかりが強いとも言えますが、引っかかるという感じはありません。
0.7mmは、Bn2と同じインクを使用しているのでそちらを参照してください。
書き比べ

ジムノックUK (ボール径:0.7mm 、 替え芯:UK-0.7芯 )
特徴
新しく開発された油性インクにより、なめらかに、濃くくっきりと書けるというのが売りです。
実際に書いてみると、確かに書き味はなめらかで、色合いはくっきり鮮やかです。
上記のジムノックと比べてみると、その差は明らかに違いました。
書き比べ

タプリ ホールドクリップ (ボール径:0.7mm 、 替え芯: H-0.7芯)
タプリ ホールドクリップ特徴
上記のタプリクリップシリーズのクリップをより大きくして、よりしっかりとはさめるようクリップの内側がギザギザしたデザインのボールペンです。ただその分、重心が上の方にはなります。
インク(替芯)はH-0.7芯で、タプリクリップやニューハードケアS、ラバー80と同じものです。
フォルティア300 (ボール径:0.7mm 、 替え芯:F-0.7芯 )
特徴
ボディの色が鮮やかで、高級感のあるデザインのボールペンです。
書き味は、とてもなめらかで、軽いです。新インク採用のジムノックUKと比べても、そう感じました。
ただ、ボディ本体の素材のためか、ボールペン自体が重いです。
そのため普段使いというよりは、ここぞというときのためのボールペンでしょうか。
書き比べ

SL-F1 ST (ボール径:0.7mm 、 替え芯:F-0.7芯 )


特徴
軸が伸びるスライド式機構のボールペンです。
本体が色鮮やかで高級感があります。
インクはフォルティア300と同じため、書き心地はそちらと同じです。
加えて、SL-F1も金属軸のためペン本体が重いです。ペン先を出すシステムはとてもおもしろくおしゃれなので、これも、ここぞというとき用でしょうか。
SL-F1 mini (ボール径:0.7 mm 、 替え芯: C-0.7芯 / 1.0mm 4C-1.0芯)
特徴
上述のSL-F1 STと同じく、軸が伸びるスライド式機構のボールペンです。
本体が色鮮やかで高級感があります。
こちらはminiという名前の通り、より短く、より細くなっています。
そのため、男性には小さく感じると思います。
書き心地はとてもいいです。なめらかでスラスラ書けます。
書き比べ

手帳用 (ボール径:0.7mm、 替え芯: C-0.7芯 / 1.0mm 4C-1.0芯)
特徴
手帳用という名前の通り、非常に細く、短いです。
替芯を一回り大きくしたくらいです。
インクは上記の SL-F1 mini と同じため、書き心地も同じです。
ただ、あまりにも小さいため、書きにくいです。あくまで手帳用です。
手帳用ということで本体は小さいわけですが、ボール径は0.7mmと1.0mmとどちらかというと太めです。
ボール径(太さ)による比較
ここでは、油性インクシリーズの中で、同じボール径(線幅)のものを比較しました。
0.5mmの比較

書いた見た目にそれほどの違いはありません。
書き味も大きな違いはありませんが、特徴を上げるとすれば、
ジムノックの方がよりなめらかで、タプリクリップの方がより引っかかりがあります。
どちらがオススメかと言えばジムノックの方です。
0.7mmの比較

写真で見ると分かりづらいですが、メーカーの宣伝通りジムノックUKで使用されているインクが一番鮮やかではっきりしていました。
書き味は、なめらかさが大きな順に並べると、
なめらか大 タプリホールドクリップ > ジムノックJK > SL-F1ST > 手帳用 > Bn2
でした。あくまで個人的見解においてですが。
0.7mmだと、カリカリと引っかかるような書き味はどのシリーズもなく、気になりませんでした。
その中で、一番のオススメはジムノックUKです。
これが一番バランスが取れていると感じます。
タプリホールドクリップはそのクリップの大きさのため、重心が上にありますし、
SF-F1STは本体が重いです。
また手帳用はとても細く、ちょっと書きにくいと思います。
1.0mmの比較

タプリクリップの方が、なめらかに書けます。
また、0.7mmの方でも言及しましたが、手帳用は細いので、
1.0mmのオススメはタプリクリップです。
油性インクシリーズの中での一番のオススメ
これまでの比較を通して、油性インクシリーズの中で一番のオススメを紹介します。
ただ、用途によっても異なると思いますのでボール径を0.4mm-0.7mm、1.0mm以上に分けることにします。
0.4mm-0.7mm
このボール径は、普段使い(仕事用、学習用、家での使用)で使用する場合におすすめです。
その中での一番のオススメは、ジムノックUK0.7mmです。
ジムノック0.5mmとの2択ではあるのですが、ジムノックUKの方が、よりなめらかに書けると感じました。ボール径が大きくなるので当然ではありますが。
さらにジムノックUK は新しく開発されたインクにより、より濃く、より鮮やかな発色で見た目もはっきりしていました。
1.0mm以上
大きい文字を書きたい場合(あて名書きなど)です。
このボール径は、タプリクリップの1.0mmと1.6mmの2つがあります。
どちらがオススメかと言えば、タプリクリップ1.0mmです。
正直、1.0mmと1.6mmではだいぶ太さが変わってくるので、用途により別れるかなとも思うのですが、
1.0mmの方が、書いている感がありました。
1.6mmはボール径が大きいためなめらかなのですが、なめらか過ぎというか書く際に少しすべる感じがします。あくまで比べるとですが。
かなり太くなるので、これを選ぶ場合は用途・目的がはっきりとしていると思います。
まとめ
ここまで、 ゼブラが出している500円以下のボールペンのうち、
油性インクのボールペンについて徹底比較してきました。
印象に残ったのは、ゼブラの油性ボールペンは、油性インクの特徴である粘性の大きさが、ボール径の大きさに比例してより顕著になり、書き心地が重くなったということです。
また、グリップ部分の細さも特徴的でした。
また、ゼブラはインクの種類(替芯)がいくつかあって、それに違ったボディを付けていき、シリーズ化していく戦略のようです。
以下に、「シリーズごとの替え芯の種類」と「替え芯ごとの対応ボールペン」の表をまとめました。


どれを選ぶか、好みや用途によって違ってくると思いますが、よりいいものを選択して頂ければうれしいです。
コメント