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パイロットのボールペン(ゲルインキ) 徹底比較(500円以下)

いろいろなメーカーから出ているボールペン。
この記事では、パイロットが出している500円以下のボールペンのうち、
ゲルインキのボールペンについて徹底比較
していきます。

なお、比較は実際の見た目(写真付き)、書き心地を中心に行っています。

シリーズごとの比較

ジュースアップ(ボール径:0.3mm  替え芯:LP3RF12S3-B /0.4mm LP3RF12S4-B / 0.5mm LP3RF12S5-B)

特徴

0.3、0.4、0.5mmと細いボール径をラインナップしているシリーズです。
新しく開発したゲルキンキに、これまた新しく開発したペン先の「シナジーチップ」により、これらのボール径でもなめらかに、濃く書けます。

またここでは扱いませんが、0.4mmというボール径でパステルカラーやメタリックカラーを用意しています。

0.3mmの書き味ですが、確かになめらかに書けます。もちろん引っかかり感がまったくないと言うわけではありません。筆圧が強い人ならなおさらそれを感じるかもしれません。ですが、軽く書いてもきちんとインクは出てしっかりと文字を書けます。この細さでこのなめらかさは感動です。

0.4、0.5mmとなるにつれ、引っかかり感は薄れ、ほぼなくなりました。なめらかさとのバランスがとてもいいです。

書き比べ

ジュース(ボール径:0.38mm  替え芯:LP2RF-8UF-B /0.5mm LP2RF-8EF-B / 0.7mm LP2RF-8F-B / 1.0mm LP2RF-8M-B)

特徴

名前からしてもカラーバリエーションが豊富そうですが、実際、全42色もの色を用意しています。
加えて、黒い紙は写真にも書けパステルカラーやメタリックカラー、蛍光カラーがあります。

インキ自体も素晴らしく、書いていない時には乾きにくいように「モイスチャー成分」が配合されていて、一方で書いた時にはしっかりと紙に浸透することにより素早く乾いてくれます。
しかも発色もいいです。

クリップが可動式で、ポケットやバックの中に挟んでおきたい人にはうれしいところです。
耐久性もしっかりしています。

リサイクル材を使用して、環境に配慮しています。

0.38mmの書き味は、正直引っかかりが強いです。インクの出がいいので、なめらかさもあるにはあるのですが。しっかりと書いている感はあります。
0.5mmになると、いくらか引っかかり感は小さくなります。ただ、他の色々なボール径0.5mmのゲルインキと比べると、それでもカリカリ感が強いです。
0.7mm、1.0mmになると、引っかかり感はまったくなくなりスラスラとなめらかに書けるようになりました。

書き比べ

G2(ボール径:0.5mm  替え芯:LP2RF-8EF-B /0.7mm LP2RF-8F-B / 1.0mm LP2RF-8M-B)

特徴

ボール径が0.5、0.7、1.0mmをそろえています。
ただ替え芯はジュースと同じなので、書き味ですがはそちらを参照してください。

ジュースとの違いはデザインですが、クリップ部分が可動式ではないこと、グリップ部分が少し太いことです。

またノック部分が結構固めです。
書く時にしっかりとノックして、さあ書くぞという意気込みを付けたい人にはいいかもしれません。

フリクションボールノック(ボール径:0.5mm 替え芯:LFBKRF30EF3B / 0.7mm LFBKRF30F3B / 1.0mm LFBKRF30M3BL)

特徴

書いた文字を消せるボールペンです。
消せるインク「フリクションインキ」を採用しています。
文字が消えるのは、ペン上部のラバー部分でこすることによる摩擦熱でインクが透明になるためです。
消しゴムのように消しカスが出ることはありません。

キャップ式もありましたが、ノック式が出ました。
ノック部分はクリップ部分が一体化していて(クリップスライドノック式)、そこでノックします。
基本的に、ノック部分を親指のほうに向けていなければならないので、やりにくいと感じる人もいるかもしれません。

なお、熱でインクが消えるので、消えてはいけないものには使用しないよう注意が必要です。

書き味ですが、インクの特性のためか、何かかすれる感じがします。文字がかすれる訳ではなく、カリカリと引っかかる感じがあるわけでもないのですが、何となくかすれる感じです。これは0.5mmが最も強い感じですが、0.7、1.0mmになると少し和らぎ、なめらかになっていきました。
またこれもインクのためでしょうが、他のゲルインキと比べると発色が少し薄くなってしまいます。

書き比べ

フリクションポイントノック04(ボール径:0.4 mm 替え芯:LFPKRF30S4-3B)

特徴

上述のフリクションボールノックは、正直かすれる感じがあったのですが、このフリクションボール04はそれを改善したボールペンです。
ポイントは、ペン先に書き味をなめらかにするシナジーチップという機構を採用したところです。

またフリクションボールノックよりもペンの長さを少し短く、太さを少し細くして、手帳やポケットへも収まりやすくなりました。

書き心地は実際にかなり改善され、とてもなめらかです。0.4mmという細いボール径のため少し引っかかり感はありますが、ほとんど気にならず、なめらかさとのバランスが非常にいいです。

書き比べ

フリクションボールスリム038(ボール径:0.38mm 、 替え芯:LFBTRF30UF-3B)

特徴

ボール径0.38mmという細さに挑戦したフリクションボールです。
ペン自体の大きさも、今までのフリクションボールよりもかなりスリムで名前の通りです。
カラーバリエーションも豊富で、全部で20色あります。

書き味は0.38mmという細さゆえ、引っかかり感が目立ちます。これならボール径がさほど変わらないフリクションポイントノック04のほうが良いかなと感じました。

書き比べ

ハイテックCスリムノック(ボール径:0.3mm 替え芯:LHSRF-8C3-B / 0.4mm LHSRF-8C4-B)

特徴

名前の通りですが、ペンの長さが短く、太さもスリムなボールペンです。
ハイテックシリーズの中の単一色ボールペンでは、唯一のノック式です。

なお、リサイクル材を使用していて環境に配慮したボールペンです。

ボール径0.3mmの書き味は、やはり引っかかり感があります。ですが十分に書け、許容範囲だと思います。
0.4mmになると引っかかり感はだいぶ抑えられ、なめらかさとカリカリ感のバランスがいいです。

ハイテックC (ボール径:0.3/0.4/0.5mm 、替え芯:なし)

特徴

ハイテックCは、1994年に発売されて以来、長い間支持を得てきたボールペンです。
特徴はボール径の細さで、0.3、0.4、0.5mmのラインナップです。

なめらかな書き味を実現するため、ペン先に「3点支持方式」という構造を取っていて、
また「バイオポリマーインキ」というインキを採用しています。

書き味ですが、0.3mmはボール径が小さいとはいえ書きやすいです。もちろん引っかかり感はあるのですが、なめらかさとのバランスも保たれていてとてもいいです。
0.4mmになるとその感じはさらに良くなり、0.5mmでは引っかかり感はありません。

書き比べ

ハイテックC025 (ボール径:0.25mm 、 替え芯:なし )

特徴

ペン先に「3点支持チップ」という独自技術を用いて、0.25mmという細さのボール径を実現しています。また「ナノゲルインキ」という新しいインキも開発し、なめらかな書き心地に寄与しています。

0.25mmという細いボール径の書き味ですが、十分に書けるレベルです。
さすがにカリカリ感は強いですが、インクがかすれたり、引っかかって紙を破ったりということはありません。

ボール径(太さ)による比較

ここでは、ゲルインキシリーズの中で、同じボール径(線幅)のものを比較しました。

0.3mmの比較

0.3mmはジュースアップ、ハイテックCスリムノック、ハイテックC0.3の3つです。

この中での一番のオススメは、ジュースアップです。
なめらかさを大きいほうから並べると、
なめらか大 ジュースアップ > ハイテックCスリム > ハイテックC0.3
でした。
デザインの違いもありますが、書きやすさは、ジュースアップがいいかなと感じました。
またノック式、普通のボールペンの大きさという点もオススメポイントです。

ただ、他の2つも捨てがたいメリットがあります。
ハイテックCスリムノックはそのスリムさゆえに、手帳用にぴったりですし、女性なら小さすぎることはないでしょう。
ハイテックC0.3キャップ式なので、それがいい人向けです。

0.38mmの比較

0.38mmはジュース、フリクションボールスリムの2つです。

オススメジュースです。

ジュースのほうが、書く際のなめらかさやカリカリ感のバランスが取れていて、発色もいいです。

フリクションボールスリムは写真を見ても分かりますが、文字がかすれる事があります。
特に書きはじめにそれがよく表れました。インクの特性でしょうか。
また、フリクションボール用のインクはどうしても色が薄くなってしまいます。
それでも消せるボールペンでこの細さは魅力ですから、用途によってはアリでしょう。

0.4mmの比較

0.4mmはジュースアップ、フリクションポイントノック04、ハイテックCスリムノック、ハイテックC04の4つです。

この中での一番のオススメは、ジュースアップです。

ボール径が0.4mmになると、どれもなめらかさがアップしているのですが、その中でなめらかな順に並べると、
なめらか大
ジュースアップ>ハイテックC04>フリクションポイントノック04>ハイテックCスリムノック
でした。

そして、全体のバランスが一番取れているのがジュースアップと感じました。

一方で他のボールペンを選ぶとすると、
フリクションポイントノック04は、消せるボールペンということ、
ハイテックCスリムノックは、そのスリムなデザインのため、
ハイテックC04キャップ式
というのが理由になると思います。

それぞれの用途によって選んでいただきたいと思います。

0.5mmの比較

0.5mmはジュースアップ、ジュース、フリクションボール、ハイテックCの4つです。

この中での一番のオススメは、ジュースアップです。

ボール径が0.5mmでは、どれもなめらかに書けます。その中でなめらかな順に並べると、
なめらか大
ジュースアップ > ハイテックC05 > ジュース > ハイテックC
でした。

なめらかに書けることがすべてではないのですが、書いた時の感触というか雰囲気というか、ジュースアップが一番いいと感じました。

一方で他のボールペンを選ぶとすると、
ジュース可動式クリップということと、少しカリカリ感があって文字を書いている感じがあること、
フリクションボールノックは、消せるボールペンであること、
ハイテックC05キャップ式
というのが理由になると思います。

0.7mmの比較

0.7mmはジュース、フリクションボールノックの2つです。

オススメは、ジュースです。

通常の使い勝手ならジュースでしょう。

ボール径0.7mmになると、どちらも非常になめらかに書けます。
そのため、それぞれ特徴がはっきりしていますからその用途によって選べると思います。

フリクションボールノックを選ぶ場合は、消せるボールペンということです。

1.0mmの比較

1.0mmはジュース、フリクションボールノックの2つです。

オススメは、ジュースです。

上記の0.7mmと同じになってしまいますが、その用途によって選んでいただければと思います。

通常ならジュースがいいでしょうし、消せるボールペンならフリクションボールノックです。

ゲルインキシリーズの中での一番のオススメ

これまでの比較を通して、ゲルインキシリーズの中で一番のオススメを紹介します。
ただ、用途によっても異なると思いますのでボール径を 0.25mm-0.38mm、 0.4mm-0.7mm、1.0mmに分けることにします。

0.25mm-0.38m

細字ですので、細い文字等を書きたいときの場合です。手帳用などがあげられるでしょう。

このボール径はハイテックC025(0.25mm)、ジュースアップ(0.3mm)、ジュース(0.38mm)の3つです。

一番のオススメは、ジュース(0.38mm)です。

書き味を比べると、0.25mmのハイテックC0.25はやはり引っかかり感が強いものの、ジュースアップとジュースにそれほどの違いは感じられませんでした。
そのためこの二つの内どちらかを選ぶのは好みによるかもしれません。
ジュース(0.38mm)を推したのは、こちらの方が可動式クリップを採用していて、書きたいときにさっと取り出して書けると思ったからです。
ジュースアップ(0.3mm)もクリップはありますが、可動式ではないのであまり実用的ではなく、デザインのためという感じがしました。

ハイテックC025は写真を見ると分かりますが、やはり一番細いです。カリカリ感はありますが十分書けるレベルなので、とにかく細いのがいいという人にはいいと思います。

0.4mm-0.7mm

このボール径は、普段使い(仕事用、学習用、家での使用)で使用する場合におすすめです。

このボール径はジュースアップ(0.4mm)、ジュースアップ(0.5mm)、ジュース(0.7mm)の3つです。

一番のオススメは、ジュースアップ(0.4mm)です。

これらのボール径になると、どれも非常になめらかに書けます。
そのためどれを選ぶかは、用途に合った線幅が選ぶ基準になると思います。

ジュースアップ(0.4mm)を推したのは、仕事や学習用ではそれなりの細さがあった方がスッキリと書けると思ったからです。
そのため、ある程度大きな文字を書くのなら、ジュース(0.7mm)もいいと思います。

1.0mm

大きい文字を書きたい場合(あて名書きなど)です。

このボール径は、ジュース(1.0mm)一択です。
書き味、筆跡等は上述してありますので、そちらを参照してください。

かなり太くなるので、これを選ぶ場合は用途・目的がはっきりとしていると思います。

まとめ

ここまで、 パイロットが出している500円以下のボールペンのうち、
ゲルインキのボールペンについて徹底比較してきました。

種類が大変多いですが、使う目的・用途がはっきりしていて選びやすいと思います。
また、それぞれの品質も非常に高いです。

どれを選ぶか、好みや用途によって違ってくると思いますが、よりいいものを選択して頂ければうれしいです。

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