いろいろなメーカーから出ているボールペン。
この記事では、ゼブラが出している500円以下のボールペンのうち、
エマルジョンインクのボールペンについて徹底比較していきます。
なお、比較は実際の見た目(写真付き)、書き心地を中心に行っています。
500円以下において、エマルジョンインクのシリーズは大きく分けて、スラリ等のインク(EQ)とブレンのみのインク(NC)の2種類だけです。スラリ等においては、軸のデザインによってシリーズに分けられています。
シリーズごとの比較
スラリ (ボール径:0.5mm 替え芯:EQ-0.5芯 / 0.7mm EQ-0.7芯 / 1.0mm EQ-1.0芯/ ホワイト軸0.7mm EQ-0.7芯)
特徴
ゼブラ独自開発のインク「エマルジョンインク」と使用しているボールペンです。
「エマルジョンインク」とは、油性のいいところ(粘性が大きくしっかりと書ける)と水性のいいところ(サラサラ感)のいいとこ取りをしたインクです。
とてもなめらかな書き味と発色の良さが特徴です。
0.5mmの書き味ですが、とてもなめらかです。そしてなめらか過ぎる事もなく、しっかりと書いている感もあって、書きやすいです。
0.7mmは、ボール径が大きくなったことによりさらになめらかさがアップしています。
こちらも書いていて滑ることはありません。
そして太くなった分、インクの色鮮やかさもよりはっきりとし、見やすい文字が書けます。
1.0mmのは、さらになめらかになっていますが、少しなめらか過ぎて早く書こうとすると、トメがしっかりできないかもしれません。それくらいなめらかです。
なお、スラリホワイト軸は、名入れ用の商品です。
書き比べ
ブレン(ボール径:0.5mm 替え芯: NC-0.5芯 / 0.7mm NC-0.7芯)
特徴
ゼブラが取り組んでいる、「軸」の構造から書き心地を改善したシリーズです。
文字を書く時に生じる軸内の振動を抑えるという「ブレンシステム」により、ペン先のブレやペン内部での振動を抑えています。
詳細はゼブラの紹介ホームページへ
https://www.zebra.co.jp/pro/blen/?tab=color1
実際に書いてみると、確かにボールペン全体がしっかりしたつくりの様な安定感があり、本当に
「ブレ」ません。
その構造のため、他のシリーズのボールペンと比べると少し長く、ずん胴と言いますか軸がグリップ部分からノックする部分までの全体が、一回り太くなっています。
さらに、0.5mmの書き味は、イマルジョンインクにより、なめらかに書けます。ただ、0.5mmはどちらかというとカリカリ系なのかなと感じました。だからと言って、引っかかるわけではなく、しっかりと文字を書けているという感じです。なめらか過ぎるのが苦手という人にはとてもいいと思います。
0.7mmは、カリカリ感が無くなりとてもなめらかな書き心地になりました。
書き比べ
フォルティアem. (ボール径:0.5mm 替え芯:EQ-0.5芯)
特徴
スラリシリーズと同じ替芯を使用しているボールペンです。
軸本体がスリムで色もきれいです。とてもおしゃれ感があります。
一方、細いために男性だと少し書きにくいかもしれません。
また、キャップがかなりきつく、付けはずしは大変だと感じました。
書き味は、上述のスラリの部分を参考にしてください。
スラリ300 (ボール径:0.5mm 替え芯:EQ-0.5芯 / 0.7mm EQ-0.7芯)
特徴
スラリシリーズと同じ替芯を使用しているボールペンです。
ボディに金属が用いられていてとてもきれいで、高級感があります。
金属の分、プラスチックよりは少し重くなってしまいます。
書き味は、上述のスラリの部分を見てください。
フォルティアCONE (ボール径:0.7mm 替え芯:EQ-0.7芯)
特徴
軸部分が円すい型で、ペン先に向かって細くなっていくデザインです。
ボディカラーがきれいで、10種類あります。
スラリシリーズと同じ替芯を使用しているボールペンです。
書き味は、上述のスラリの部分を見てください。
カドカド (ボール径:0.7mm 替え芯: EQ-0.7芯)
特徴
軸部分が六角形になっているボールペンです。
そのため、少し太めですが鉛筆のように持ちやすいと感じました。
また、軸部分にメモリがついていて定規のようになっているところも興味深いです。
スラリシリーズと同じ替芯を使用しているボールペンです。
書き味は、上述のスラリの部分を見てください。
ボール径(太さ)による比較
ここでは、イマルジョンインクシリーズの中で、同じボール径(線幅)のものを比較しました。
0.5mmの比較
イマルジョンインクシリーズにおいて、ボール径0.5mmの替芯は、スラリシリーズのEQ-0.5芯とブレンのNC-0.5芯、2種類になります。
また、EQ-0.5芯を使用しているスラリシリーズには、軸のデザインによって数種類ありますが、
その中で一番持ちやすかったのがスラリなので、これをスラリシリーズ代表としました。
どちらの書き味もよく、甲乙つけがたいというのが本音です。
その中であえて言えば、個人的には、上でも述べた特徴の通りブレンの方が少しカリカリ感があって、
文字をしっかりと書けている感じがあり、いいと思いました。
なめらかなのもとてもいいのですが、なめらか過ぎて、トメ、ハネが思ったように出来ないという場合もあります。ブレンは、その軸構造の分もあるかもしれませんが、そのようなことがなさそうです。
0.7mmの比較
イマルジョンインクシリーズにおいて、ボール径0.7mmの替芯も0.5mmと同じく、スラリシリーズのEQ-0.7芯とブレンのNC-0.7芯、2種類になります。
また、EQ-0.7芯を使用しているスラリシリーズには、軸のデザインによって数種類ありますが、
その中で一番持ちやすかったのがスラリなので、これをスラリシリーズ代表としました。
0.7mmも、0.5mmと同じ理由で、ブレンの方がオススメです。
エマルジョンインクシリーズの中での一番のオススメ
これまでの比較を通して、 エマルジョンインクシリーズ インクの中で一番のオススメを紹介します。
ただ、用途によっても異なると思いますのでボール径を0.5mm-0.7mm、それ以上に分けることにします。
0.5mm-0.7mm
このボール径は、普段使い(仕事用、学習用、家での使用)で使用する場合におすすめです。
その中での一番のオススメは、ブレン0.5mmです。
インク(替芯)については、ブレン0.5mmと0.7mmの2択ではあるのですが、上述の通り0.5mmの方が、なめらか、かつしっかり書いている感があり、こちらを選びました。
よりなめらかなほうが良い人にとっては、0.7mmのほうが良いかもしれません。
1.0mm
大きい文字を書きたい場合(あて名書きなど)です。
これは一択です。
スラリ1.0mm。
かなり太くなるので、これを選ぶ場合は用途・目的がはっきりとしていると思います。
まとめ
ここまで、 ゼブラが出している500円以下のボールペンのうち、
エマルジョンインクのボールペンについて徹底比較してきました。
なお、以下に、「シリーズごとの替え芯の種類」と「替え芯ごとの対応ボールペン」の表をまとめました。
どれを選ぶか、用途によって違ってくると思いますが、よりいいものを選択して頂ければうれしいです。
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